今回の研修会は、先月に引き続き「谷戸の水路(ホトケドジョウのビオトープ)の再生」と
「野鳥の原っぱの順応的管理のための調査」を行いました。
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冬晴れの谷戸山公園は、紅葉の赤や黄色、刈り穂から伸びた葉の緑も鮮やかでした。
そんな穏やかな天気のもと、研修会のスタートです。
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先月の水路再生を行ったところは緩やかな流れができていました。
今回はその水路を湧水地点までつなげました。
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この谷戸は現在カサスゲ・ミゾソバ群落の湿地となっていますが、
泥が堆積して徐々に陸地化し始めています。
そこで、湧水地点に堰を設けることで水位を少し上げ、溜まりを作ることにしました。
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そうすることで泥の堆積し始めたところにも十分な水が行き渡り、湿地環境が維持できる
ようになります。堰といっても、コンクリートのような完全に水を止めるものではなく、
間伐した枝葉と泥で水を緩やかに堰止めるものです。
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並行して周辺の林の間伐を進めます。ここで出た材を堰の材料として再利用すれば、
わざわざ外から材料を持ち込む必要がないのです。
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作業の途中、ヤブコウジやヒヨドリジョウゴの赤い実を見ることができました。
(ヤブコウジは、センリョウ、マンリョウと並び十両とも呼ばれます。)
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堰完成。左が直後、右が1時間後です。水がたまり始めています。もう少し水位が上がれば、
湿地側に水が浸み出していくでしょう。この溜りは渇水期のホトケドジョウのすみかにもなります。
今回再生した水路や堰は順応的管理、つまりモニタリングをし、問題が発生したらさらに改善する
という管理を繰り返し、ホトケドジョウや多くの生きもののビオトープとしていきます。
これで午前の研修は終了です。
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昼食後は、気になる環境関連記事の発表ですが、天気も良かったので芝生に座って行いました。
参加者それぞれ興味が違うので、様々なテーマの記事を知ることができます。
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続いて、午後の研修「野鳥の原っぱの植生調査実習」スタートです。
「オギ群落」、「ススキ群落」、「夏に刈り取りを行ったススキ群落」で植生調査を行いました。
左がオギ、右がススキ群落です。
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それぞれの地点で5m×5mのコドラート(方形区)
を設定して調査を行います。ここは夏に刈り取り
を行ったススキ群落で、背の低い草地です。
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オギ群落は高さが3mにもなり密植している
ので、コドラートを設定するだけでも大変です。
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地点ごとに植物種名、被度・群度(ブラウン・ブランケ)などを調査シートに記入していきます。
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班ごとに分かれて調査を行った後、全員集まって植物種の確認を行いました。
夏に刈り取りを行ったススキ群落では22種、ススキ群落では18種、オギ群落では14種の植物を確認。
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調査から「夏に刈り取りを行ったススキ群落ではキンエノコロやチカラシバ、エノキグサなど
明るい草地で生育する植物が他の調査区に比べ多く見られたが、ススキは花をつけていない」
「オギ群落は種数も少ないが、光が遮られるからか個体数が極端に少ない」等、
多くのことを読み取ることができます。
このような調査を継続して行うことで、野鳥の原っぱを目標とする姿に近づけるには
どう管理したら良いか、それを維持していくためには1年に何回、どの時期に
刈り取りをすれば良いかなどを明らかにすることができます。
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これで今回の研修会は終了です。環境による植生の違いなど、現場でこそ感じられるものもありますので、まだ参加したことのない方は是非参加してみてください!次回は、間伐など樹林環境の植生管理を行う予定です。
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